- 2025/09/29 掲載
SWIFTと30超の大手銀、国際決済即時化へ 分散型台帳活用
[ロンドン 29日 ロイター] - 銀行間の国際決済ネットワーク「国際銀行間通信協会(SWIFT)」と世界の30行以上の大手銀行は29日、国際決済の即時実行と、新たなデジタル通貨に対応可能なシステムの構築に向けて「迅速に」取り組んでいると発表した。
国際銀行取引の近代化に不可欠とされるブロックチェーン(分散型台帳)を用いた「共有デジタル台帳」の構築に各行が協力していると述べた。
具体的なスケジュールは未定だが、現在は完了まで数日を要することもある国際決済を24時間体制で即時に実行可能にすることに重点を置く。
またステーブルコイン、トークン化された銀行預金、中央銀行デジタル通貨(CBDC)といった新しいデジタル資産向けのシステムと、SWIFTの既存システムを「相互運用可能」にすることも計画している。
SWIFTは銀行間取引を安全かつリアルタイムで記録する共有デジタル台帳について、「取引を記録・順序付け・検証を行い、スマートコントラクトを通じてルールを自動適用する仕組み」と想定していると説明した。
この台帳の設計・構築には、JPモルガン、HSBC、ドイツ銀行、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)、BNPパリバ、サンタンデール、OCBCに加え、中東・アフリカの複数行など、世界の大手金融機関30行超が参画している。
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