富裕層・法人向け人員増強へ＝営業体制を強化―みずほ証券社長

みずほ証券の浜本吉郎社長は３０日までにインタビューに応じ、個人の富裕層向けと法人向けの営業基盤を強化するため、組織再編を行い人員を増強する方針を明らかにした。同社の個人営業・事業法人部門の純営業収益は２０２５年３月期で約１４１２億円。浜本氏は「１０００億円程度増やせば風景が変わる」と述べ、将来的に約１．７倍に積み増す考えを示した。

１０月以降、半年ごとに５０人程度を、本社の他部署や支店から、本社や名古屋、大阪の該当部門に移す。浜本氏は「適切な人材を育成し、ノウハウを社内で横展開することで実績を上げたい」と語った。同社は店舗網の統廃合を進めており、店舗数は２２年度末時点の１０２店舗から、２４年度末時点で８６店まで減少したが、「今後もさらに集約する可能性はある」と説明した。

一般の個人顧客向けには「簡潔、スマート、迅速な資産運用サービスを提供していきたい」と表明。コールセンター運営や提携先の楽天証券との連携を強化していく意向を示した。証券口座乗っ取り対策も継続し、生体認証を今秋に導入する。

【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに答えるみずほ証券の浜本吉郎社長＝１７日、東京都千代田区 〔写真説明〕インタビューに答えるみずほ証券の浜本吉郎社長＝１７日、東京都千代田区