- 2025/10/01 掲載
中国EVメーカー投資に「内巻」が影、昨年は海外向けが初めて国内上回る
[北京 30日 ロイター] - 中国の電気自動車(EV)メーカーによる投資は、昨年時点で海外向けが国内向けを初めて上回ったことが、米シンクタンク、ロジウム・グループのリポートに盛り込まれた最新データで明らかになった。
リポートには「2024年に中国企業によるEV関連投資が初めて国内より海外が大きくなった。各企業が国内市場の『内巻(過当競争による疲弊と利益率低下)』に直面し、海外で収益機会を模索するのに伴う歴史的な方向転換だ」と記されている。
LSEGのデータを見ると、中国に本社がある上場自動車メーカー33社の純利益率の中央値は24年が0.83%と、19年の2.7%を大幅に下回っていることが分かる。
ロジウム・グループのデータによると、中国から海外へのEVバリューチェーン投資は22-24年の年間平均額が304億ドルと、18-21年の85億ドルから急増した半面、国内投資は22年の940億ドルがピークで、24年は150億ドルに落ち込んだ。
一方欧州連合(EU)や米国、カナダ、トルコ、ブラジルなどが輸入関税を導入していることで、中国メーカーの投資はアジアと中東・アフリカなどに重点が置かれ、それぞれ新規投資の33%と25%を占めた。
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