- 2025/10/01 掲載
SECがテキサス証取設立を承認、来年初めに取引開始へ
[30日 ロイター] - 米証券取引委員会(SEC)はこのほど、南部テキサス州ダラスにテキサス証券取引所(TXSE)を設立することを承認し、来年初めに株式などの取引を開始する道が開かれた。運営会社が30日明らかにした。
計画はブラックロックやシタデル証券、チャールズ・シュワブなど業界大手の金融機関が後押し。証券取引だけでなく上場を目指す企業向けサービスなどの分野におけるニューヨーク証券取引所(NYSE)とナスダックの支配体制に風穴を開け、企業の新規上場や上場維持のコスト負担を減らそうという狙いがある。
SECのデータによると、米国の各取引所に上場する企業は1990年代のピーク時に8000社を超えたが、現在は約4400社に減少している。
TXSEは、こうした流れを逆転させるため、エネルギーやハイテク、製造業を含めた高成長セクターからの上場を呼び込む方針。税制優遇措置や規制緩和を通じて企業に友好的な政策を打ち出しているというテキサス州の印象も積極的にアピール材料とする構えだ。
実際に近年は、電気自動車(EV)大手テスラなどテキサスに本社を移転する企業が出てきている。
TXSEのジェームズ・リー創業者兼最高経営責任者(CEO)は「(テキサスには)経済成長促進や規制簡素化、金融インフラ構築に向けた長期的なビジョンが備わっている」と強調した。
戦略アドバイザーを務めるローラ・モリソン氏は、新規上場企業ないしNYSEおよびナスダックからの乗り換え組のプライマリー上場先になることを目指すと述べた。
TXSEは昨年6月に設立計画を表明し、今年1月にSECへ正式な承認申請を行っていた。
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