- 2025/10/03 掲載
ユーロ圏サービスPMI、9月は51.3に上昇 8カ月ぶり高水準
拡大と縮小の分かれ目となる50を4カ月連続で上回ったものの、需要の改善は限定的で、雇用は停滞しており、拡大ペースは依然として緩やかだ。
ハンブルグ商業銀行(HCOB)のチーフエコノミスト、サイラス・デラルビア氏は「サービスセクターはやや順調だ。8月にほとんど停滞していた企業活動が9月にはより力強く回復した」と述べた。
ドイツ、イタリア、スペインでは緩やかな成長が見られた。しかし、フランスは政治的不透明感から苦境が続いた。
需要は昨年8月以来の高い伸びを示したが、その改善はわずか。外需は引き続き低調で、新規輸出受注は28カ月連続で減少した。
一方、サービス事業者は将来の活動に対して楽観的な見方を強め、景況感を示す指数は11カ月ぶりの高水準に達した。
製造業を含む総合PMIは8月の51.0から51.2に上昇し、2024年5月以来の高水準を記録した。
注目点は企業が9月に若干の人員削減を行い、3月以来続いていた雇用拡大基調が断ち切られたことだ。受注残は過去3カ月で最も速いペースで減少した。
価格圧力は幾分和らぎ、投入コストと販売価格の上昇率はいずれも8月から鈍化した。
HCOBはPMIデータに基づき、ユーロ圏の第3・四半期経済成長率を前期比0.4%と予測。先月のロイター調査では0.1%になると見込まれている。
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