- 2026/03/09 掲載
OpenAI、Excel内で直接AIが使える「ChatGPT for Excel」を発表
チャットで複雑なシートの作成やデータ分析、数式の修正が可能に
基盤となる技術には、同社が提供する最新のAIモデルであるGPT-5.4およびGPT-5.4 Thinkingが採用された。開発段階から金融アナリストや会計士などの専門家と連携し、財務モデリングや長期にわたる調査タスクといった実際の業務フローに基づいて性能を調整している。同社の社内評価テストにおいて、企業の財務状況を示す三表モデルの構築やレバレッジドバイアウトモデルの作成を評価する指標で、前世代のモデルを大きく上回る87.3%の精度を記録した。
本機能の提供開始に合わせて、外部の金融データ提供機関との連携機能も拡張された。Model Context Protocolと呼ばれる仕組みを通じ、ムーディーズやダウ・ジョーンズ、MSCIなどの市場データをAI経由で直接Excel内に取得し、企業調査やポートフォリオの更新といった業務に活用できる。
ベータ版の提供対象となるのは、ChatGPTのPlusやProをはじめとする有料プランのユーザーであり、現在は米国、カナダ、オーストラリアの3カ国で利用可能となっている。企業向けのEnterpriseプランや教育機関向けのプランでは初期状態で機能が無効化されており、監査ログやデータの暗号化といった統制機能と併せて、組織の管理者が権限設定を通じて特定の対象者にのみ利用を許可する運用方式を採る。
現段階のベータ版では一部の機能に制限があり、非常に大きなデータの処理では結果が部分的な出力にとどまる場合があるほか、ピボットテーブルの操作やマクロの自動化などには対応していない。生成結果の整形や複雑な数式の調整については手動での対応が必要になる場面も残されている。OpenAIは今後数カ月以内に対応地域を拡大するとともに、グーグルのスプレッドシート向け機能の提供も順次進めていく計画だ。
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