- 2025/10/08 掲載
円大幅安、一時152円台後半=東京株、5日ぶり反落
8日の東京外国為替市場の円相場は一時、1ドル=152円台後半に大幅下落した。2月中旬以来、約8カ月ぶりの安値水準。積極財政を掲げ、金融緩和を維持したい考えだとみられる高市早苗氏の自民党総裁就任を受け、日銀の早期利上げ観測が後退。日米の金利差を意識した円売り・ドル買いが継続した。東京株式市場では日経平均株価が5営業日ぶりに反落した。
円相場は午後5時現在、152円56~57銭と、前日比1円94銭の円安・ドル高。高市政権が発足した場合、「これまでよりも円安を許容するとの見方が広がっている」(FX会社)という。連立の枠組みが固まらず、「政府・日銀が円安への強いけん制や介入に踏み切りづらい」(国内証券)とみられていることも、円安基調が続く一因だと指摘されている。
一方、東京株式市場は連日大きく上昇した半導体関連銘柄を中心に利益確定売りが広がり、日経平均株価の終値は前日比215円89銭安の4万7734円99銭だった。一方、利上げが遠のいたとの見方から下落していた銀行株などには買いが入り、東証株価指数(TOPIX)は7.75ポイント高の3235.66と史上最高値を更新した。
【時事通信社】
最新ニュースのおすすめコンテンツ
PR
PR
PR