- 2025/10/09 掲載
新興国市場へのポートフォリオ流入額、5月以来の低水準=IIF
[ニューヨーク 8日 ロイター] - 国際金融協会(IIF)が8日公表した報告書によると、9月の新興国市場の債券と株式に対する外国人投資家の資金流入額はわずか262億ドルにとどまり、5月以来の低水準に減少した。中国株から昨年11月以来で資金が最も多く流出し、新興国市場を巡る投資家心理の慎重さがうかがえるとしている。
IIFのデータによると、9月の純流入額は262億ドルで、8月の471億ドルや、2024年9月の635億ドルと比べて大幅に減った。資金が中国から離れている状況を示した。中国を除く新興国市場の債券に対する流入額は351億ドルと2月以来で最も多かったが、中国債券は1月以来で月次で初めて流出となった。また、中国株式は昨年11月以来で最大の資金流出額を記録した。
IIFによると、投資家はバリュエーションが割高で中国経済が再び弱くなっているために、投資先の選別を強めているという。9月の新興国の国債発行額は500億ドルに急増し、メキシコが主導した。25年の新興国の国債発行額は20年の記録を上回るペースとなっている。ただ、発行の大半は信用格付けの高い国に集中し、格付けの低い国々は依然として市場アクセスに苦労している。
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