• 2025/10/10 掲載

メキシコ中銀、追加利下げを検討へ=議事要旨

ロイター

photo
会員(無料)になると、いいね!でマイページに保存できます。
Natalia Siniawski Emily Green

[メキシコ市 9日 ロイター] - メキシコ中央銀行が9日公表した9月25日の前回会合の議事要旨によると、出席者らはインフレ率の安定、低迷する経済、米連邦準備理事会(FRB)の緩和的な金融政策を背景に追加利下げを検討する姿勢を示した。

前回会合では政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げ、2022年5月以来の低水準となる7.50%に設定することを決定し、政策委員5人のうちヒース副総裁だけが利下げに反対した。ヒース氏は反対理由として、メキシコ政府が提案している中国などからの輸入品への関税強化を挙げ、実施された場合にインフレ率が拡大するリスクがあると強調した。ヒース氏は他の出席者に対して「改めて慎重な対応を呼びかける」と語っていた。

メキシコ政府の関税案によると、中国などのアジア諸国からの輸入自動車に50%、鉄鋼や玩具、オートバイに35%をそれぞれ課す。

食品とエネルギーを除くコアインフレ率は、中銀のインフレ目標の3%プラスマイナス1%ポイントを上回っている。だが議事要旨は「大部分の出席者は、最近のデータではインフレ率が歴史的平均を下回り、安定した動きを示している点を強調した」と説明した。

メキシコ国立統計地理情報院(INEGI)が9日発表した9月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で3.76%上昇し、伸び率は8月の3.57%から拡大した。より信頼できる価格動向とみなされているコアインフレ率も4.28%に上振れした。

中銀が今月1日に発表した民間調査機関のアナリストらの25年末のコアインフレ率予測は4.18%となり、従来予想の4.11%から上振れした。一方、CPIのインフレ率予測は3.85%で、従来予想の3.97%から下方修正された。

中銀はインフレ率の抑制を図りつつ、低金利による経済成長の促進という二重の課題に直面している。メキシコのシェインバウム大統領は、中銀の利下げを支持する姿勢を示している。

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員(無料)になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます