- 2025/10/14 掲載
ベイリーFSB議長、G20に金融市場クラッシュの恐れと警告
[ロンドン 13日 ロイター] - G20(主要国)のリスク監視機関である金融安定理事会(FSB)のアンドリュー・ベイリー議長は13日公開したG20財務相・中央銀行総裁宛ての書簡で、株式やその他の資産が世界的に急騰している状況で、経済学的および地政学的な不確実性が高まるため、市場暴落に見舞われる可能性が高まっていると警告した。危機を防ぐだけでなく、持続的な経済成長を支えるためにも、多国間の協力の維持が極めて重要になっていると述べた。
ベイリー氏は書簡で「金融市場は多くの国や地域でここ数カ月回復を見せているが、資産価格水準は経済学的および地政学的に不確実な見通しとは相いれないとみられ、市場は大混乱が生じるような調整に見舞われる恐れがある」と述べた。
ベイリー氏はまた各国の政府債務水準が上昇し続けており、金融システムが依然として非常にもろい状態にあると指摘した。「国際的な基準と協力の必要性は極めて明白になっている」と述べた。
ベイリー氏はFSBが政策開発から国際的な金融改革の実施に力点を移すとし「これらの措置の効果は各国・地域が一貫して包括的に実施できるかどうかにかかっている」と述べた。
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