- 2025/10/16 掲載
豪中銀、追加利下げの必要性見極める局面 物価上振れ警戒=総裁
[シドニー 16日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)のブロック総裁は米首都ワシントンで現地時間15日に講演し、金融政策運営は追加利下げが必要かどうかいったん立ち止まって検討する時期になったとの考えを示した。
RBAは今年に入って3回利下げに動いた後、9月の会合で政策金利を3.60%に据え置くことを決定。今後は物価上昇率が期待通り確実に減速していくかどうかより多くのデータで確認する必要があると説明している。
こうした中でブロック氏は、消費支出が上向いていることに加え、コア物価上昇率が第3・四半期に予想より上振れた可能性が最近のデータで示唆されているため、RBAは「追加的な緩和を行うかどうか」の判断を迫られる局面を迎えていると述べた。
コア物価上昇率は第2・四半期に2.7%まで鈍化し、2-3%というRBAの目標圏に再び収まったが、第3・四半期はさらに鈍化していないリスクが直近の月次データから読み取れる。
ブロック氏は現在の政策金利水準については、わずかながら引き締め的との認識を改めて明らかにした。
RBAの次回会合は11月4日の予定。
市場は、11月会合でRBAが政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げる確率を約45%、12月の利下げ確率を70%前後と見込んでいる。
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