• 2025/10/20 掲載

英中銀、より緩やかな利下げペースが適切=グリーン委員

ロイター

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David Milliken

[ワシントン 17日 ロイター] - イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金融政策委員会(MPC)のグリーン委員は17日の講演で、英中銀が3カ月ごとに政策金利を引き下げていくとの市場予測よりも「緩やかなペースで利下げする方が適切」との見解を示した。

一方、今回の利下げ局面が終了したとは考えていないとも言及した。米首都ワシントンでのシンクタンク「アトランティック・カウンシル」の講演で語った。

金融市場は現在、25ベーシスポイント(bp)の利下げが2026年3月までに実施されることを完全には織り込んでいない。グリーン氏は、直近の利下げ決定となった25年8月のMPCで反対票を投じていた。この時は賛成5票、反対4票の僅差で利下げを決めていた。

グリーン氏は今月14日に発表された英失業率の小幅悪化は自身の予想通りであり、高インフレが賃金および物価を上昇させるスパイラルに発展するリスクを低減させたと指摘した。その上で「労働市場には現在、余剰が生じている。これはたとえインフレ期待が高まっても、労働者が賃上げを強く要求できる立場にないことを示唆している」との考えを表明した。

一方、中銀の企業に対する調査によると、目標を上回るインフレが数年続いたことを踏まえて「企業は1年後の価格水準を決める際に、インフレが上振れするサプライズに以前よりはるかに敏感になっていることが判明した」と紹介。これにより、一時的なインフレがより持続化するリスクが高まっていると指摘した。

英中銀は、9月の消費者物価指数(CPI)の前年同月比上昇率が水道料金などの一時的な値上げで4%まで押し上げられるとの見通しを示している。これは英中銀のインフレ率目標の2倍に相当する。

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