- 2025/10/20 掲載
英政府、年金基金20団体と連携 26億ポンドを国内投資へ
[ロンドン 20日 ロイター] - 英政府は20日、国内最大規模の年金基金20団体からなるグループを発足させた。地方インフラへの協調的な投資を促すもので、主要年金基金は英資産に対して合計26億ポンド(35億ドル)を拠出すると表明した。
この「スターリング20」構想には、リーガル・アンド・ジェネラル(L&G)、アビバ、M&Gなどの資産運用会社に加え、英国で最大の民間年金基金である大学退職年金制度が参加している。
L&Gは今後5年間で英国内の「インパクト」プロジェクトに20億ポンド(27億ドル)を投資すると発表した。1万戸の手頃な価格の住宅の開発や都市再生プロジェクトへの資金提供を行う。
オーストラリア最大の年金基金であるオーストラリアンスーパーも、欧州で急速に成長している英国の賃貸住宅市場に5億ポンドを投資すると発表した。
リーブス財務相は声明で「これは英国を再び建て直すものだ。われわれの貯蓄、投資家、地域の力を結集し、住宅、インフラ、産業を実現させて成長を促し、全国で良質な雇用を創出する」と述べた。
政府によると、スターリング20のメンバーは政府およびロンドン市当局と協力し、年金基金を国内のインフラや人工知能(AI)などの高成長分野の企業へと振り向ける方針だ。詳細については明らかにされていない。
年金基金ネストも資産運用会社シュローダーズ・キャピタルを通じて英資産に約1億ポンドを投資すると発表した。
さらに、年金機関11団体は保有資産の5%を英国の民間資産に投資するという別の協定に署名した。英国保険協会によると、これらの機関は現時点で英民間資産に0.6%しか投資していない。
最新ニュースのおすすめコンテンツ
PR
PR
PR