- 2025/10/23 掲載
米IBMの第3四半期決算、クラウド部門の成長鈍化 株価5%下落
[22日 ロイター] - 米IBMが22日発表した第3・四半期(7─9月期)決算は、売上高と利益が市場予想を上回ったものの、クラウドソフトウエア部門の成長が鈍化した。
時間外取引の同社株は5%下落している。
レッド・ハッドとして知られるハイブリッドクラウド部門の売上高の伸びは、前四半期の16%増から14%増に減速した。
アービンド・クリシュナ最高経営責任者(CEO)は、同部門について、2026年にかけて10%台半ばか、それに近い成長率に戻るとの見通しを示した。
全体では、人工知能(AI)モデルの導入に向けた急速な動きを背景に、ソフトウエアと新型メインフレームに対する需要が大きく拡大した。
第3・四半期の売上高は163億3000万ドル、調整後1株当たり利益は2.65ドルと、LSEGがまとめたアナリスト予想の160億9000万ドル、2.45ドルをそれぞれ上回った。
ソフトウエア部門の同売上高も10%増の72億1000万ドルと、市場予想を上回った。メインフレームを含むインフラストラクチャー部門の同売上高は、17%増の35億6000万ドルとなった。
コンサルティング部門の売上高は約3%増の53億2000万ドルとなった。
AI関連事業の受注残高は、第2・四半期から20億ドル増加し、95億ドルに達した。
併せて発表した通年の売上高見通しは上方修正し、為替変動の影響を除くベースで5%超の伸びとなる見込みとした。従来見通しでは、少なくとも5%としていた。
ジム・カバノー最高財務責任者(CFO)はロイターに対し、「AIや(データ)主権などに関する顧客の懸念に対処することが、全体的な購買行動を促進している」と語った。
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