- 2025/11/04 掲載
 
スイス、「アイデンティティーの危機」に直面=UBS会長
[香港 4日 ロイター] - スイスの金融大手UBSのコルム・ケレハー会長は4日、香港で開かれたグローバル金融リーダー投資サミットで講演し、スイスが銀行業界で果たす役割について「アイデンティティーの危機」に直面しているとの認識を示した。
ケレハー氏は、スイスについて、グローバル・ウエルスマネジメント市場で、香港やシンガポールといった金融センターとの競争に初めてさらされていると指摘。また、関税協議の結果、スイスの製薬業界も空洞化しつつあると述べた。
「スイスは今、いくつかの大きな課題に直面しており、岐路に立っている」と語った。
ケレハー氏は、米国には経済成長につながる効果的な規制があるが、スイスは米国とは逆の方向に進んでいるとし、銀行業界の過度な規制で、金融商品がシャドーバンキング部門に流れていると、規制当局を批判した。
さらに、米国の保険市場について「保険事業で格付け会社を利用した巨大な裁定行為が起き始めている」とし、2007年のサブプライム危機で同じことが問題になったと警鐘を鳴らした。
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