- 2025/11/06 掲載
FRB現行政策「過度に引き締め的」、景気にリスク=ミラン理事
[5日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のミラン理事は5日、FRBの現行政策は過度に引き締め的で、景気にリスクをもたらしているとの見方を改めて示した。
ミラン氏はヤフー・ファイナンスのインタビューで「金融政策は引き締め過ぎで、(景気を刺激もせず冷やしもしない)中立金利を大きく上回っている」と指摘。労働市場の現状を踏まえると、引き締め的な金融政策を維持すれば「不要なリスク」が生じるとし、想定外の事態が発生しない限り12月の次回連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げを決定することが理にかなうと述べた。
FRBは10月28─29日に開いたFOMCで0.25%ポイントの利下げを決定。利下げは前回9月に続き、2会合連続だった。決定は10対2で、ミラン理事は0.5%ポイントの利下げを主張し、0.25%ポイントの利下げに反対票を投じた。
米ADPリサーチ・インスティテュートが5日発表した10月の全米雇用報告によると、民間雇用者数は大幅に回復し4万2000人増となった。これについてミラン氏は「嬉しい驚き」だと述べた。
また、現在最高裁判所で審理されているトランプ関税の見通しについても質問を受け、輸入関税増を巡る不確実性は「経済の足かせになる可能性がある」と応じた。
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