- 2025/11/06 掲載
ローム、通期予想を上方修正 中計で営業利益率20%以上目指す
[東京 6日 ロイター] - ロームは6日、2026年3月期(2025年4月─26年3月)の連結純利益見通しを従来予想の70億円から90億円に引き上げた。上期の売り上げ好調などを反映する。同時に、営業利益率20%以上などを目標とする2028年度までの中期経営計画も発表した。
26年3月期は売上高予想も前年比2.6%増の4600億円(従来4400億円)、営業利益予想は50億円(従来40億円)にそれぞれ引き上げた。会社側の純利益予想は、IBESがまとめたアナリスト13人の予想の平均値151億円は下回った。
上期の売り上げは伸びたが、下期は伸び悩みを見込む。原材料である金の価格が高騰しており、銅への材料変更や価格転嫁などの対策を進めているが、利益水準の悪化が見込まれるという。
中計では、28年度の財務目標として売上高5000億円以上、営業利益率20%以上、自己資本利益率(ROE)9%以上を掲げた。21年度からの第1期中計では市況変化への対応が遅れたことで過剰な設備投資や在庫を抱え、収益性が悪化。今後3年間の第2期は「利益体質」への転換期間と位置づけ、炭化ケイ素製パワー半導体事業の収益化や生産拠点の再編、不採算事業からの撤退などの構造改革を進め収益改善を図る。
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