- 2025/11/13 掲載
世界の石油市場、26年は大幅な供給過剰に IEA予測
[ロンドン 13日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は13日発表した11月の月報で、世界の石油市場は2026年に最大で日量409万バレルの大幅な供給過剰に直面するとの見通しを示した。
石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要な産油国で構成する「OPECプラス」が増産する一方で、需要の伸びは鈍化すると指摘した。
25年の供給量は日量約310万バレル増、26年は日量約250万バレル増と予測し、前月の予想をそれぞれ約10万バレル上方修正した。この結果、26年の過剰供給量は10月時点の予想(397万バレル)から日量12万バレル拡大することになる。
IEAによると、世界の原油生産量は10月、年初比で日量620万バレル増加した。この増加分のうち、サウジアラビアが150万バレルを占めた一方、ロシアは12万バレルにとどまった。
IEAはロシアの石油大手ロスネフチとルクオイルに対する米国の新たな制裁について、「世界の石油市場にこれまでで最も広範囲にわたる影響を及ぼす可能性がある」との見方を示した。一方で、ロシアの輸出は「ほぼ衰えることなく続いている」と指摘した。
また、石油化学原料の需要増加を理由に、25年の需要増加予測を日量8万バレル、26年の予測を日量7万バレル上方修正した。
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