- 2025/11/17 掲載
午後3時のドルは154円後半で売買交錯、地合いは円安
Shinji Kitamura
[東京 17日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の終盤から小幅高の154円後半で取引されている。週明けアジア市場は手掛かり難から様子見ムードが強く、ドルは154円半ばを中心にもみあいが続いた。ドルの高値圏では戻り売りも出たが、円安見通しに変化はなく、ドル/円は高止まりが続いたという。
ドルは午前中から154円半ばで上下30銭強の小幅な値動きとなった。補正予算の歳出規模が前年を上回る14兆円程度になる見通しとの報道などを手掛かりに、この日の円債市場では、10年債利回りが一時1.730%と17年半ぶり水準へ上昇したが、円相場の反応は限られた。
市場では「成長を後押しする財政出動と、それに伴う国債増発による需給悪化懸念が金利上昇の主因で、財政懸念が高まるような『悪い金利上昇』ではないと受け止められている」(三井住友銀行市場営業部為替トレーディンググループ長の納谷巧氏)ことが、その背景だと指摘する声が出ていた。
クロス円も総じて横ばい。朝方から0.1%前後の小さな値動きが続いた。
「高市政権の政策期待が円安地合いをもたらしている」(大手銀のトレーダー)ものの、動意に欠ける展開となったのは、米12月利下げに対する見方が二分していることも一因だったという。
米金利先物市場が織り込む12月利下げ確率も現在5割強と、据え置きと見方は拮抗している。きょう米国で予定されている連邦準備理事会(FRB)のジェファーソン副議長やウォーラー理事、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁、ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁らの発言内容に関心が集まっている。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 154.67/154.72 1.1600/1.1601 179.42/179.48
午前9時現在 154.56/154.64 1.1614/1.1615 179.56/179.57
NY午後5時 154.54/154.55 1.1620/1.1622 179.57/179.60
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