- 2025/11/17 掲載
三井住友海上、米運用会社に約2200億円出資 収益効果は30年度に750億円
[東京 17日 ロイター] - MS&ADインシュアランスグループホールディングス傘下の三井住友海上火災保険は17日、米資産運用会社のベアリングスに14億4000万ドル(約2200億円)出資すると発表した。
完全親会社の米生保大手マサチューセッツ・ミューチュアル生命からベアリングス株18%を取得し、取締役を派遣して持ち分法適用会社とする。出資金は、手元資金や外部調達により充当する。
MS&AD、ベアリングス、マサチューセッツ・ミューチュアルで事業提携することも公表。出資と提携効果で2030年度に750億円の追加収益を期待している。
ベアリングスの運用資産は4700億ドルに上る。MS&ADは、これまで主に再保険を通じてリスクを外部に移転してきたが、今後はリスクを一定程度自社で保有し、運用によって利回りを確保する手法も取り入れる。マスミューチュアルが主要投資家でベアリングスが運用を担う再保険会社マルテロ・リーとの連携も視野に入れ、保険引受リスクの保有と移転を柔軟に組み合わせる態勢を整え、事業やリスクのポートフォリオの分散を図る考えだ。
MS&ADは、ポートフォリオ変革を推進するとともに海外事業投資などによる事業拡大を進めており、今回の出資は、長期的な資本効率向上や事業ポートフォリオ分散に資すると期待できる資産運用事業の強化に向けた取り組みの一環となる。
国内損保各社は海外展開を拡大している。SOMPOホールディングスは8月、米国を中心に保険事業を展開するアスペン・インシュアランス・ホールディングスを買収することで合意したと発表した。
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