- 2025/11/19 掲載
EUは欧州航空会社の競争力対策不足=IATA事務局長
[ブリュッセル 18日 ロイター] - 国際航空運送協会(IATA)のウォルシュ事務局長は18日、欧州連合(EU)の旅客の権利を保障する法律を批判し、EUは航空会社の競争力について「ほぼ何の対策もしていない」と批判した。IATA主催の会合で語った。
欧州の航空会社はここ数年、フランスなどでの管制官のストライキやエンジンメーカーの問題、米航空機大手ボーイングの高燃費新型航空機の納入遅延など、さまざまな問題に見舞われている。さらに、コストのかかるEUの二酸化炭素(CO2)排出規制を守る必要がない外国の航空会社との競争にもさらされている。
ウォルシュ氏は20年前に制定された、EU域内発着の航空機の遅延や欠航などに対し、乗客が航空会社に補償を請求できるEU261法について、非常に時代遅れだと指摘した。
EU加盟国は6月、補償対象となる遅延基準を短距離便では現行の3時間から4時間に、長距離便では6時間に延長することで合意した。
ただ、EU議会は現行の基準を維持し、さらに機内持ち込み荷物の無料化を加える方針を明らかにしている。EUでは12月初旬まで議論が続く見通し。
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