• 2025/11/20 掲載

TBSとNTT、次世代ネットワーク「IOWN」によるリモート番組制作の実証実験

映像制作拠点と撮影拠点を高速リモート接続

ビジネス+IT

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TBSテレビとNTTは、次世代通信基盤「IOWNオールフォトニクス・ネットワーク(IOWN APN)」を活用し、番組制作および映像制作におけるリモート化・高効率化を実現するための実証実験を報告した。

この取り組みでは、映像コンテンツ制作に必要な高性能GPUおよびゲームエンジンを、約3,000km離れた拠点間でリモート接続し、制作現場に高性能機材を常設せずとも、スタジオと同等のリアルタイム映像制作が可能であることを確認した。

具体的には、リモートGPU経由での映像制作において、5フレーム(約84ms)の遅延という低遅延伝送を達成し、従来のスタジオ内機材配置とほぼ同等の品質が確保できた。

さらに、制作拠点と撮影現場をIOWN APNで接続し、「ゆらぎなし(ジッタ無/極低変動)」「大容量伝送」「広距離接続」の要件を満たすことで、映像プロダクションの効率化と高度化に向けた環境を構築した。たとえば3000km以上離れた拠点とのリアルタイム映像・音声・機器制御信号の同期伝送に成功しており、PTP(時刻同期)ロックを維持できる安定性も確認されている。

背景には、映像・音声番組制作における中継車・撮影現場派遣・機材常設などの従来構造の課題と、技術者不足・コスト上昇といった構造的な制約がある。今回の実証は、こうした課題を「撮影現場に機材を持ち込まない」「制作拠点と撮影拠点を遠隔接続する」という方式で解決しうることを示している。

今後、TBS・NTT両社は、このIOWN APN基盤を映像・音声制作業界全体に展開し、地方拠点や撮影現場が離れていても高品質な番組制作が行える体制の普及を目指している。

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