- 2025/11/25 掲載
「ビッグ・ショート」投資家バリー氏が有料ブログ開始、ファンド閉鎖でも引退せず
[24日 ロイター] - 2008年の米サブプライム住宅ローン危機を予見して利益を得た物語が「ビッグ・ショート」として映画化された投資家マイケル・バリー氏が、有料ニューズレター型ブログの執筆を開始した。今月自身のヘッジファンドを閉鎖したばかりだが、その動向に再び注目が集まっている。
現在の人工知能(AI)ブームに懐疑的な意見を強く唱えているバリー氏は「私は引退していない」と記し、このブログに全力を注いでいると付け加えた。
ブログには、バリー氏がトレーディングを開始した経緯や初期の関心事のほか、最近のAIブームを1990年代のITバブルと比較した記事が投稿され、今後も自身の発見について書き続けるとつづられた。
バリー氏は、現在のAIブームをけん引するのはマイクロソフト、グーグル、メタ、アマゾン・ドット・コム、オラクルという5大企業と幾つかのスタートアップで、向こう3年間で合計3兆ドル近くをAIインフラに投資すると約束していると指摘する。
その上でバリー氏は、ブームの中心にはこれらの企業に必要な機器を提供するエヌビディアが存在するとの見方を示した。
AIブームについてバリー氏は、クラウド事業者が機器の減価償却期間を延ばすことで膨大なハードウエア投資で得られる利益を水増ししていると批判している。
ニューズレター型ブログは現時点の定期購読者が2万1000人超、料金は月39ドル。バリー氏はほぼ毎週1回か2回更新する方針を示唆した。
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