- 2025/12/24 掲載
銅価格、1万2000ドルの大台を突破し最高値 今年37%上昇
[ロンドン 23日 ロイター] - ロンドン金属取引所(LME)の銅価格の指標となる銅3カ月先物が23日、一時1トン=1万2159.50ドルと過去最高値を更新し、1万2000ドルの大台を突破した。年末の薄商いの中で、供給が逼迫するとの見方やドル下落を背景に投機的な買いが膨らんだのが要因。
終値は前日比1.1%上昇の1万2058.50ドルだった。
銅価格は今年に入ってから約37%上昇しており、年間上昇率は2009年以来、16年ぶりの大きさになりそうな勢いだ。
銅価格上昇の背景には、トランプ米大統領が精製銅への輸入関税を強化する見通しとなったことで銅が米国に流入し、中国など大消費地での需給を逼迫させていることがある。また、グリーンエネルギー移行に伴う需要拡大への期待感も相場を押し上げている。
ただ、世界的に見ると銅が不足している状況ではない。国際銅研究会(ICSG)は25年1―10月に12万2000トンの銅の余剰が発生していると試算している。
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