- 2025/12/24 掲載
歳出最大122.3兆円で最終調整、新規国債は29.6兆円 26年度予算の全容判明
Takaya Yamaguchi
[東京 24日 ロイター] - 政府は24日、2026年度一般会計予算案の歳出総額を前年度当初比7.1兆円増の122.3兆円とする方向で最終調整に入った。複数の政府筋が明らかにした。新規国債の26年度発行予定額は29.6兆円と、当初比0.9兆円程度の増加に抑える。
25年度当初の予算額は115兆1978億円だった。26年度予算案はこれを大幅に上回り、過去最大を更新する。
歳出のうち、一般歳出は前年度当初比2.0兆円増の70.2兆円とする。社会保障関係費に39.1兆円を充てるほか、防衛力整備計画の対象経費として8.8兆円を計上する。
地方交付税交付金は20.9兆円と、前年度当初から2.0兆円増やす。利払いに充てる国債費も膨らみ、26年度予算では31.3兆円と、前年度当初から3.1兆円増える。
長期金利の上昇基調に歯止めがかからない現状を踏まえ、想定金利は3.0%とした。1997年度以来の高水準となる。
歳入では、税収を前年度当初比5.9兆円増の83.7兆円と想定する。25年度税収(80兆6980億円)をさらに上回り、7年連続で過去最高となる見込み。税外収入は9.0兆円と、前年度当初から0.3兆円増やした。
一方、新規国債は目安の30兆円以下に抑えた。新規国債の内訳は建設国債6.7兆円、赤字国債22.9兆円。発行予定額は25年度当初の28.6兆円より多いが、公債依存度は前年度当初を下回る公算が大きい。積極財政を推進するのと併せ、財政運営を巡り「責任」ある姿を示す。
予算案は、与党などとの調整を踏まえ26日に閣議決定する。来年の通常国会に提出し、年度内の早期成立を目指す。
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