- 2026/01/13 掲載
肥満症治療薬、経口型のシェアは2030年までに3分の1強に=ノボ幹部
[サンフランシスコ 12日 ロイター] - 肥満症治療に用いられる「GLP-1受容体作動薬」のうち経口薬が占める比率は2030年までに全体の3分の1かそれ以上に達する可能性がある――。デンマーク製薬大手ノボノルディスクの生産・製品戦略執行副社長を務めるルドビク・ヘルフゴット氏は12日、JPモルガン・ヘルスケア会議でロイターにこうした見通しを示した。
ヘルフゴット氏は「われわれの最初の想定では、注射薬が市場を支配し、経口薬はより小さな役割を担っていた。(しかし)経口薬はこの先市場の3分の1強まで比率を伸ばしてもおかしくないと信じている」と語った。
ノボは今月米国で、肥満症治療薬「ウゴービ」の毎日1回服用する錠剤の販売に乗り出し、現金価格を毎月149ドルに設定している。
この錠剤により、今までGLP-1受容体作動薬をあまり利用していなかった男性や若年層などのグループへの治療拡大が可能になる、というのがノボの見立てだ。
ヘルフゴット氏は、錠剤を今後利用しそうな人々としては、肥満を病気として十分認識していなかったり、病気ではないと考えたりしている層も想定されると説明。注射治療をためらっていた層に治療の道を開くことになると付け加えた。
TDコーエンのアナリストは昨年、経口薬が世界の肥満治療薬売上高に占める比率が30年までに10%台半ばになると見積もった。30年までに市場規模は1500億ドルに拡大する可能性があるとみられている。
一方ヘルフゴット氏によると、ノボは昨年末に人工知能(AI)モデルなどを活用し、GLP-1受容体作動薬の新規利用者を6-7の行動グループに分ける患者セグメンテーションとターゲティングの演習を実施し、人々が肥満症治療薬の服用を始める動機を理解するのに役立ったという。
ヘルフゴット氏とノボの国際事業責任者を務めるエミル・コンショイ・ラーセン氏は、同社が肥満症治療薬の錠剤について米国での発売を優先していると強調した。
他の市場が米国での採用パターンを注視する中で、堅調な投入実績が「ハロー効果」をもたらす可能性があるためだ。
ヘルフゴット氏は「最終的に本当の勝負はここ、米国にある」と述べた。
最新ニュースのおすすめコンテンツ
PR
PR
PR