- 2026/01/15 掲載
革新的越境決済を目指す「アゴラ・プロジェクト」が新段階へ
[ロンドン 14日 ロイター] - 世界の主要中央銀行や40を超える商業銀行が推進する「アゴラ・プロジェクト」が新たな段階に突入する。
国際決済銀行(BIS)が主導するこの事業は、分散型台帳(DLT)技術に基づくデジタルプラットフォーム上でクロスボーダー決済を画期的に改善することを目指した実証実験。現状のクロスボーダー決済は、世界中の商業銀行の決済ネットワークを通じて行われているが、対応銀行が多かったり、流動性が乏しい途上国の通貨の取引だったりすると時間がかかり、コストもかさむ。
各国当局は長年、クロスボーダー決済の迅速化とコスト圧縮を追求しており、20カ国・地域(G20)の金融監督当局でつくる金融安定理事会(FSB)は、その取り組みを今年の優先課題の1つに設定している。
こうした中でBISのメクラー副総支配人は、アゴラのプラットフォームのユーザー試験を開始することを決めたと明かした上で、最近注目が高まっているこの事業にとって「1つの大きな節目」だと説明した。
メクラー氏は「トークン化が未来の国際金融を形作りつつある。アトミック決済(資金移動や証券受け渡しなど全ての要素を同時かつ不可分に実行する仕組み)はデジタル時代のクロスボーダー決済にとってゲームチェンジャーになり得る」と指摘した。
国際金融協会(IIF)トップで商業銀行の意見調整に携わるティム・アダムズ氏は現状について、理論段階から実際にどのように機能するかという現実世界での検討へ移行していると述べた。
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