- 2026/01/30 掲載
米11月貿易赤字、34年ぶりの急拡大 AI投資で資本財輸入が急増
人工知能(AI)関連投資ブームが背景にあるとみられる資本財の輸入が急増した。これを受け、エコノミストの一部は2025年10─12月期の国内総生産(GDP)成長率見通しを引き下げる可能性がある。ロイターがまとめたエコノミスト予想は405億ドルの赤字だった。
11月の輸入は5.0%増の3489億ドル。財(モノ)の輸入は6.6%増の2725億ドルとなり、このうち資本財は74億ドル増加し過去最高を更新した。コンピューターや半導体の輸入増が寄与した。一方、コンピューター付属品は30億ドル減少した。
その他の財の輸入も過去最高を記録。消費財の輸入は92億ドル増加で、医薬品製剤が押し上げ要因となった。医薬品製剤の輸入は、米国の対外関税を巡る動きを背景に変動が大きくなっている。工業用品・素材の輸入は24億ドル減少した。
輸出は3.6%減の2921億ドル。財の輸出は5.6%減の1856億ドルとなり、工業用品・素材が61億ドル減少した。非貨幣用金やその他の貴金属に加え、原油が14億ドル減少したことが影響した。消費財輸出も医薬品製剤の落ち込みで31億ドル減少した。
モノの貿易赤字は47.3%拡大し869億ドルとなった。サービスの輸入は減少した一方で、同輸出は過去最高となった。
11月の貿易赤字の悪化を受け、10─12月期GDPに対する貿易の押し上げ効果は弱まる可能性がある。貿易は2025年4─6月期と7─9月期のGDP成長を押し上げた。
貿易統計は、米政府機関の43日間にわたる閉鎖の影響で公表が遅れていた。
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