- 2026/02/24 掲載
バイエルがJ&J提訴、前立腺がん薬の死亡リスク半減広告巡り
[ニューヨーク 23日 ロイター] - ドイツ製薬・化学大手バイエルは23日、米医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が同社の前立腺がん治療薬「アーリーダ」について、死亡リスクを半減させるという虚偽の広告を行ったとして提訴した。
米ニューヨーク州マンハッタン連邦裁判所に提出された訴状でバイエルは、J&Jのアーリーダの新たなキャンペーンが取り返しのつかない損害をもたらし、バイエルの競合薬「ニュベクオ」の信頼を損なう恐れがあると訴えた。
J&Jが「厳格な」米食品医薬品局(FDA)基準を満たした試験において、ニュベクオではなくアーリーダで治療した患者の「死亡リスクが51%低減した」と事実に反する主張を行ったとしている。
バイエルはまた、ニュベクオ患者の大半が適用外使用で薬剤を投与されていたため、患者群の比較が不可能で、「回復不可能な選択バイアス」が生じ、優位性の主張は信頼性に欠けると強調した。さらにJ&Jの試験対象患者数は5倍多かったと付け加えた。
訴状は「J&Jは科学的欠陥のある分析に不当な信頼性を与えるためにFDAの権威を引き合いに出し、患者と医療関係者を誤った方向に導いた」としている。
バイエルは3倍の懲罰的損害賠償と、不当利益の返還、および虚偽広告の差し止めを求めている。
これに対しJ&Jは自社の試験とマーケティングを擁護した。広報担当者は電子メールで「試験によってデータが変わるわけではない。当社の分析は実世界エビデンスに関する厳格な指針を満たすよう考案されており、この法的措置はバイエルが方法論的枠組みと実世界エビデンスの原則を明らかに誤解していることを示している」と反論した。
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