• 2026/03/02 掲載

英MFS破綻で金融株軒並み下落、銀行損失やプライベートクレジット市場に懸念

ロイター

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Lawrence White Sam Tobin Anirban Sen Saeed Azhar

[ロンドン 27日 ロイター] - 英住宅ローン専門会社マーケット・フィナンシャル・ソリューションズ(MFS)の経営破綻を受け、2月27日の株式市場で幅広い金融株が売りを浴びた。同社への信用エクスポージャーを持つ銀行の損失懸念に加え、プライベートクレジット市場が抱える構造的なリスクへの不安が再燃したためだ。

裁判所に提出された資料によると、MFSの借入額は20億ポンド(26億9000万ドル)を超えていた一方、管財人は9億3000万ポンド(12億5000万ドル)の担保不足が生じる恐れがあると警告した。MFSの資金調達方法についても疑念が出ている。

こうした中でMFSに融資していたとされるジェフリーズやバークレイズ、サンタンデールなどの株価がそれぞれ10%弱、4.2%、5%弱の下落となった。

昨年の米自動車部品ファースト・ブランズと米サブプライム自動車ローン専門会社トリコロールの破綻や、資産運用会社ブルー・アウル傘下のファンドが解約制限に動いたことに続く今回の事態発生で、市場の信用不安が加速する形になっている。

テミス・トレーディングの株式トレーディング共同責任者を務めるジョー・サルツ氏は「この種の問題が次々表面化し始めており、間違いなく深刻な状態だ」と述べ、問題の根がどれほど深いのか心配だと付け加えた。

ジェフリーズの場合、既にファースト・ブランズの破綻時に両社の緊密な関係が注目されていただけに、MFS破綻でさらなる痛手を被ったと言える。

MFSの主要債権者には、アポロ・グローバル・マネジメント傘下の証券化金融専門投資会社アトラスSPパートナーズも名を連ねており、アポロをはじめとする資産運用会社の株にも売りが波及した。

投資家の間では、金融機関の貸し出し基準が甘くなり、信用市場に亀裂が生じている兆しへの警戒感が強まっているが、そうした懸念の一部は、専門ファンドなどが企業に直接融資するプライベートクレジットの急増も震源地になっている。

ファースト・ブランズとトリコロールの破綻後にはJPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)が、まだ「ゴキブリ(信用リスク事案)」が出てくる可能性があると警鐘を鳴らしていた。

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