- 2026/03/03 掲載
ユーロ圏消費者物価、2月1.9%に加速 懸念されるエネ価格上昇
Balazs Koranyi
[フランクフルト 3日 ロイター] - 欧州連合(EU)統計局が3日発表したユーロ圏の2月の消費者物価指数(EU基準=HICP)は前年比上昇率が1.9%だった。食品とサービス価格が押し上げ、1月の1.7%から加速した。ただ欧州中央銀行(ECB)の目標である2%は下回った。
変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアインフレ率は2.4%。サービス価格の上昇加速で1月の2.2%を上回った。
2月も引き続きエネルギー価格が下落したが、足元では米・イスラエルによるイラン攻撃を受けて、原油価格が急伸している。
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのディエゴ・イスカロ氏は、「2月のインフレ率が予想を上回ったことは決して良いニュースではなく、中東紛争の勃発による懸念を一層強めるもの」と指摘。「原油・ガス価格の上昇、サプライチェーンの混乱、ユーロ安はすべてインフレを引き起こす」と述べた。
燃料小売業は価格高騰分を数日で転嫁するため、紛争でエネルギー生産や出荷が数日以上制限されると、価格に直ちに反映するとみられている。
JPモルガンは、北海ブレント原油のユーロ建て価格が10%上昇した場合、3カ月以内に総合インフレ率が0.11ポイント上昇すると試算。これに基づき、価格が現在の水準で安定すれば、過去1週間のエネルギー価格変動でインフレ率は約0.2%ポイント上昇するとの見方を示した。
ソシエテ・ジェネラルは「2026─27年の総合インフレ率が依然2%未満と予想されていることから、ECBの政策対応を迫られていない」とし、「原油価格が1バレル当たり10ドルを大幅に上回る上昇が続き、持続的な二次的影響の証拠が確認された場合にのみ引き締め対応が正当化される」と述べた。
エコノミストは、紛争が長引いた場合は明らかに上振れリスクがあると見ている。
INGのエコノミスト、バート・コリン氏は「紛争が数週間続く場合、インフレ率は2%台半ばまで回復すると予想される」と指摘。「しかしエネルギー供給への重大な混乱が長引けば影響は大きくなり、インフレ見通しを巡る不確実性が再び高まる」との見通しを示した。
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