• 2026/03/04 掲載

NY連銀総裁「利下げはまだ可能」、イラン攻撃の影響判断は時期尚早

ロイター

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Michael S. Derby

[ニューヨーク 3日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は3日、インフレ圧力が自身の予想通り緩和すれば、FRBは追加利下げを実施する予定だと述べた。イランを巡る紛争が米国のインフレと経済成長に及ぼす影響を判断するのは時期尚早だとした。

ウィリアムズ総裁はアメリカズ・クレジット・ユニオンズ主催の会議で行った講演原稿の中で「金融政策は現在、労働市場の安定化を支え、インフレ率を2%の目標水準に戻す上で良好な状態にある」とした。「インフレが私の予想通りの軌道をたどれば、金融政策が意図せず引き締め的になるのを防ぐため、最終的にはフェデラルファンド(FF)金利の更なる引き下げが正当化されるだろう」と述べた。

市場は、イラン攻撃によって引き起こされるインフレ圧力を懸念し、今年のFRB利下げ織り込みを解消する動きが出ている。

ウィリアムズ氏は、米国経済は堅調であり、財政政策による刺激策、好ましい金融状況、人工知能(AI)への旺盛な投資に支えられ、今年は2.5%成長するはずだと述べた。

労働市場については、安定しており、失業率は今年および27年に緩やかに低下すると予想していると述べた。関税に関しては、今年はインフレの顕著な要因となっているものの、その影響は年半ばに向けて弱まると予想。個人消費支出(PCE)価格指数で測られる全体的なインフレ率は今年は2.5%に緩和し、27年には目標の2%に落ち着くとの見方を示した。昨年12月のPCEは2.9%だった。

またウィリアムズ氏は、米国の輸入関税の影響は「圧倒的に」米国国内で発生しており、外国の生産者には及ばないと指摘した。ニューヨーク連銀の最近の調査でもこの点が指摘され、トランプ政権から激しい批判を浴びた。

イランへの攻撃を巡っては、米経済はこれまでよりも輸入石油への依存度が大幅に低下しており、エネルギー価格ショックに対する耐性があることが証明されたと述べた。

講演後、記者団に対し、「影響の拡大は実際には資産価格や金融市場の反応を通じて起こっているが、これまでのところ、それらは比較的穏やかだ」との認識を示した。その上で、「これがどれくらい続くのか、また、より広範囲な影響がどのようなものかは誰にも分からない。過去の経験から、これまでの原油価格の変動は経済を根本的に変えるものではないことは分かっているが、注視している」とした。

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