- 2020/11/11 掲載
島忠ブランドは維持=買収提案に理解求める―ニトリHD社長
ニトリホールディングス(HD)の白井俊之社長は10日、インタビューに応じた。TOB(株式公開買い付け)による完全子会社化を目指しているホームセンターの島忠について「名前を残し、それぞれの良さを高めていきたい」と述べ、買収後もブランドや店舗網を維持し、出店を支援していく考えを明らかにした。
白井氏はニトリと島忠の共存について「両社の店舗が近くにあっても、顧客は使い分けている」と指摘し、すみ分けは可能と強調。商品の原材料や、広告・物流の共通化を進めることで経費を削減し、利益率改善に取り組む考えを示した。
島忠は関東中心に約60店を展開するが、他の地域でも「出店ノウハウや物流でニトリが協力し、島忠が新規出店することもあり得る」と語った。
1株5500円というTOB価格は、DCMホールディングスが現在、島忠に対し実施しているTOB価格を1300円上回る。白井氏は引き上げ合戦は避けたいとした上で、「相当思い切って出した価格だ」と説明。今月中旬のTOB開始を目指してきたが、「島忠にも納得いただいた上で(開始を)発表したい」とし、当面は島忠との協議を優先する意向を示した。
【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに答えるニトリホールディングスの白井俊之社長=10日、東京都北区
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