- 2020/11/13 掲載
島忠、ニトリと経営統合=TOB受諾―DCM提案から異例の乗り換え
家具大手ニトリホールディングスとホームセンター中堅の島忠は13日、経営統合することで合意したと発表した。島忠がニトリの買収提案を受け入れると決定したことを受け、ニトリは16日から1株5500円でTOB(株式公開買い付け)を開始し、完全子会社化を目指す。
島忠をめぐっては、同業大手で「ホーマック」などを展開するDCMホールディングスが16日までの間、1株4200円でTOBを実施しており、ニトリとの間で争奪戦となっていた。いったん同意していたTOBからの乗り換えは異例。
島忠の岡野恭明社長は記者会見で、ニトリを選んだ理由について「TOB価格は大事な要素だ」とした上で、「シナジー(相乗効果)や将来性でもニトリが最良と判断した」と述べた。ニトリホールディングスの似鳥昭雄会長は島忠を「店舗が一級の土地に位置しており、商品もあらゆるものを扱っている」と高く評価。「共存共栄の精神で経営統合契約を結んだ」と語った。
【時事通信社】 〔写真説明〕記者会見で握手する島忠の岡野恭明社長(左)とニトリホールディングスの似鳥昭雄会長=13日午後、東京都港区
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