- 2020/11/17 掲載
前場の日経平均は小幅続伸、29年ぶりに2万6000円回復
ただ、これまでの上昇で高値警戒感が強くなっているため、徐々に伸び悩む展開となり、一時マイナスに沈む場面もあった。
16日の米国株式市場は主要3指数が続伸し、S&P総合500種<.SPX>とダウ工業株30種<.DJT>は終値での最高値を更新した。新型コロナワクチンに関する新たな明るいニュースが追い風となった。
バイオ医薬大手のモデルナ<MRNA.O>は16日、新型コロナワクチンの後期臨床試験(治験)で94.5%の効果が確認されたとする暫定結果を発表した。前週に有効率が90%を超えたと発表したファイザー<PFE.N>のワクチンとともに、安全性が確認され規制当局の承認が得られれば、米国では12月中にも2種類のワクチンの緊急使用が始まる可能性が出てきた。
これらを受けて、日本株は前日までの好地合いを引き継ぐ形で上伸した始まった。ただ「急ピッチな上昇に対する過熱感が生じており、短期的にはいつ調整しても不思議ではない」(野村証券・エクイティ・マーケットストラテジストの澤田麻希氏)との声が聞かれる。2万6000円回復による目標達成感もあり、日経平均は一時マイナスに沈むなど前場中盤から伸び悩んだ。
TOPIXは0.26%安で午前の取引を終了。前場の東証1部の売買代金は1兆2929億6900万円だった。東証33業種では、空運業、保険業、鉱業などが上昇し、精密機器、情報・通信業などの下落が目立つ。
個別では、東京エレクトロン<8035.T>が上値を追い連日の最高値更新となった。指数寄与度が大きいファーストリテイリング<9983.T>も続騰して始まったが、徐々に値を消す展開となり、ソニー<6758.T>など主力株にも安くなる銘柄が多い。
東証1部の騰落数は、値上がりが581銘柄、値下がりが1520銘柄、変わらずが74銘柄だった。
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