地方都市間を運航する地域航空会社4社は1日、都市間交流の促進に向け「リージョナル航空協議会」を設立したと発表した。地方都市を結ぶ路線は、各地の人口減少に加え、新型コロナウイルス感染拡大の影響で利用客が大幅に減少している。経営環境が厳しさを増す中、地域路線を維持するため系列を超えて連携する。
協議会を設立したのは、静岡空港が拠点のフジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)、仙台空港を拠点とするアイベックスエアラインズ(東京)、大阪・伊丹空港を拠点とするANAウイングス(同)と日本航空傘下のジェイエア(大阪府池田市)の4社。アイベックスは全日本空輸と共同運航している。
小型機を運航する地域航空会社は大手に比べ利益が出にくく、コロナ禍で収益が一段と悪化している。FDAの楠瀬俊一社長は記者会見で「地方空港を結ぶ公共交通インフラとしての使命や責任がある」と述べ、協議会設立の意義を強調した。
【時事通信社】 〔写真説明〕記者会見後、撮影に応じるフジドリームエアラインズの楠瀬俊一社長(右端)ら=1日午後、東京都千代田区