- 2020/12/09 掲載
S&Pとナスダック最高値、コロナワクチン期待で
医薬品・日用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は8日、開発中の新型コロナワクチンの後期臨床試験(治験)結果が予想より早い来年1月に出そろう可能性があると発表。株価は1.73%上昇し、ダウ工業株30種とS&P500を押し上げた。
製薬大手ファイザーも3.18%高。同社と独ビオンテックが共同開発した新型コロナワクチンの有効性と安全性に関する治験データについて、米食品医薬品局(FDA)が緊急使用承認に向けた基準を満たす内容だったとするスタッフ報告書を公表した。
ただ、ワクチンへの期待が高まる一方で、新型コロナの感染者は急増し続けており、新たな感染抑制策が導入される中、追加経済対策の行方も注目されている。
共和党上院トップのマコネル院内総務はこの日、議会が合意できる措置を含む救済法案を承認すべきだとし、意見が割れている企業の賠償免責や州・地方自治体への支援金は盛り込まない考えを示した。
米連邦政府のつなぎ予算が11日で切れるのを前に、議会は政府閉鎖の回避や経済対策を巡る合意を目指し、1週間の予算延長について週内に採決する。
航空機大手ボーイングは0.67%安。2度の墜落事故を受けた運航停止が最近解除された主力旅客機「737MAX」のさえない受注状況が嫌気された。
序盤にマイナス圏で推移していた電気自動車(EV)大手テスラは50億ドルの増資を発表した後、プラスに転じ、1.27%高で終了。ここ3カ月で2度目の増資となる。
バイオ医薬品大手モデルナは6.51%急伸。スイスが同社の新型コロナワクチンの発注を450万回分から750万回分に増やしたことが好感された。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.85対1の比率で上回った。ナスダックでは1.80対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は104億1000万株。直近20営業日の平均は114億8000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 30173.88 +104.09 +0.35 29997.95 30246.22 29972.07
前営業日終値 30069.79
ナスダック総合 12582.77 +62.83 +0.50 12503.17 12594.54 12453.21
前営業日終値 12519.95
S&P総合500種 3702.25 +10.29 +0.28 3683.05 3708.45 3678.83
前営業日終値 3691.96
ダウ輸送株20種 12777.05 +51.84 +0.41
ダウ公共株15種 858.36 -1.49 -0.17
フィラデルフィア半導体 2816.27 +9.66 +0.34
VIX指数 20.68 -0.62 -2.91
S&P一般消費財 1271.60 -0.58 -0.05
S&P素材 449.31 +2.76 +0.62
S&P工業 751.51 +3.21 +0.43
S&P主要消費財 694.42 +3.79 +0.55
S&P金融 476.39 -0.28 -0.06
S&P不動産 227.47 -1.15 -0.50
S&Pエネルギー 300.19 +4.64 +1.57
S&Pヘルスケア 1310.26 +9.49 +0.73
S&P通信サービス 222.09 -0.26 -0.11
S&P情報技術 2227.42 +7.67 +0.35
S&P公益事業 316.14 -0.97 -0.31
NYSE出来高 9.48億株
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 26575 + 85 大阪比
シカゴ日経先物12月限 円建て 26570 + 80 大阪比
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