- 2020/12/09 掲載
レッドハット、国内においてRed Hat Kubernetes Operator Projectを始動
レッドハットは、これまでコンテナ運用の工数削減を支援するKubernetes Operator(以下、Operator)の技術を、Red Hat OpenShiftに取り込んできました。今回のプロジェクトでは、レッドハットがソフトウェアパートナー企業にOperator開発のノウハウや知識を提供することで、各社がRed Hat OpenShiftの認定Operatorになるべく支援をします。Red Hat OpenShift Operator認定で認証されたソフトウェアは、OpenShift上で稼働することが保証され、マルチクラウド対応、および運用ノウハウのコード化による自律的運用が実現できます。
本プロジェクトの開始時点における賛同パートナーとして、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社、SCSK株式会社、株式会社オージス総研、サイオステクノロジー株式会社、株式会社セゾン情報システムズ、株式会社ソリトンシステムズ、日商エレクトロニクス株式会社、日本電気株式会社、株式会社日立製作所、富士通株式会社の合計10社が、各社ソフトウェアのOperator対応を表明されています。
IDC Japanのレポートによると、コンテナの導入促進の要因として、開発者の生産性向上やアプリケーション運用の効率化、アプリケーションの可搬性の向上、開発リリースのスピード向上、アジャイルDevOpsの実践が期待されてます。また、国内におけるコンテナ導入状況について、"本番環境で使用中"または"導入を進めている"と回答する企業の割合は、2019年に比べて6.9%増加し全体の32.8%となっており、導入が進んでいます。一方で、コンテナ環境を運用していく上で、コンテナセキュリティ、データ管理/統合、コンテナオーケストレーションなどが重要な要素と考えられています。
レッドハットは、コンテナ環境構築・導入に関する懸念を払拭し活用を促進するため、2018年6月にアジア太平洋全域にて、Red Hat OpenShiftを活用したオンプレミス環境やマネージドサービスを提供するパートナー企業を支援するRed Hat OpenShift Pracitce Builder Programを設立しました。また、2019年12月には日本国内でRed Hat OpenShift Managed Practice Programを開始しました。これは、マネージドサービスの運用ノウハウ、技術情報やベストプラクティスを共有し、システム運用担当者の育成による安定したサービス提供を目指すものです。
今回、国内発のパートナー支援策の第2弾として、Red Hat Kubernetes Operator Projectを発足することで、Red Hat OpenShiftに対応したソフトウェアパートナー企業の製品やサービス(業種アプリケーション、開発標準フレームワーク、ミドルウェア、その他のパッケージ製品)を拡張し、そのソフトウェアとRed HatOpenShiftの強みを組み合わせたジョイント・ソリューションを創出することで、お客様のデジタル・トランスフォーメーションを加速すると共に、レッドハットが掲げるオープンハイブリッドクラウドを推進していきます。
特に今回は、各社のソフトウェアのコンテナ化からOperator対応までを強力に支援することにより、自律的なコンテナアプリの運用を実装し、サービスの継続性とシステム運用の効率化を促進します。また、レッドハットの認定プロセスを通じて、お客様が安心してご利用いただけるよう、パートナー企業の製品やサービスの信頼性の向上に貢献します。
このプロジェクトにより認定されたソフトウェアは、Red Hat Marketplaceにおいて2021年より全世界のみならず日本でも購入可能になる予定です。Red Hat Marketplaceは、オープンハイブリッドクラウドに移行するお客様をさらにサポートします。 Red Hat Marketplaceを通じて、顧客は1つのキュレートされたリポジトリを介してパブリックおよびプライベートクラウド環境全体でクラウドネイティブアプリケーションを構築するために必要なツールとサービスにアクセスできます。
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