- 2020/12/11 掲載
米家計資産が過去最高の123.5兆ドル、コロナで現金蓄え 株高も寄与
今後数週間で数百万人の失業保険給付が切れる可能性があり、各種失業対策プログラムの利用者が着実に増えている点を踏まえれば、家計に蓄えられてきた現金が足元で目減りしている可能性はある。
ただ少なくとも9月時点では、米国の家計部門全体として金銭的にしっかりした足場を固めていたことが分かる。
家計資産は株高で2兆8000億ドル、住宅の価値が上がって約4000億ドルそれぞれ増加。さらに恐らく最も注目されるのは現預金が4730億ドル増えて過去最高の13兆4000億ドルに達した点で、9月末はまだ政府による緊急支援で得たお金が幅広く取り崩されていなかったもようだ。
クレジットカード債務残高は前年比で396億ドル減って9452億ドルと、2017年第2・四半期以来の低さを記録した。1兆1000億ドル近くあった昨年第4・四半期からは、1490億ドル減った形だ。
一方で住宅ローンが増加した影響で、家計債務全体は前年から5.6%増えた。住宅ローン残高は過去最高の10兆8000億ドルで、増加幅の1444億ドルは金融危機直前の07年第3・四半期以降で最大だった。
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