- 2020/12/13 掲載
出口に妙案なし=日銀ETF・インタビュー
―日銀によるETF買い入れの評価は。
株価対策という意味では効果が出ている。景気の良しあしは株価で判断されがちで、新型コロナウイルス禍の中、景況感の悪化を防いでいる面もある。しかし、民間の市場参加者によって自由に株価が形成される金融市場の在り方としては望ましくない。
―なぜ望ましくないのか。
日銀の買い入れで業績見通しの良くない企業の株価も上がる。株価形成が合理的でないと、日本株の魅力そのものの低下につながる。
―ほかに弊害は。
株価が実力より高く推移すれば、政府の景気判断がゆがむ可能性もある。将来的には、通貨の信認への悪影響が危惧される。株価暴落などで日銀保有資産の安全性が不安視されれば、悪い円安を通じ経済に影響が及ぶ。
―日銀はどうすべきか。
買い入れ停止や売却を表明すれば株価が暴落しかねず、漫然と続けているのだろう。金融緩和の枠組みから切り離すことが出口への一歩だが、保有する大量のETFを処分する妙案はない。
【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに答える、みずほ証券の上野泰也チーフマーケットエコノミスト=東京都千代田区
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