- 2020/12/17 掲載
ノルウェー中銀、ゼロ金利据え置き 利上げ想定時期を6カ月前倒し
中銀は2022年第2・四半期の利上げを予定していると表明。従来の想定よりも6カ月前倒しされた。ただ、これはロイター調査によるエコノミスト予想と一致している。
オルセン総裁は声明文で「急激な景気低迷と先行きを巡る大きな不透明感は、経済情勢が正常化しているとの明確な兆候があるまで政策金利を据え置くことを示唆している」と説明。中銀は「政策金利見通しは現在の金利水準が向こう1年強にわたって続き、その後は経済活動が正常水準に近づくにつれて2022年上半期から段階的に上昇することを示唆している」と付け加えた。
0908GMT(日本時間午後6時08分)時点でノルウェークローネは0.7%高の1ユーロ=10.51クローネ。
中銀の予測では、2022年第2・四半期の利上げの確率は50%を大きく上回っている。
ノルデアのチーフエコノミストは「タカ派からのメッセージだ。ワクチン配布で景気の回復ペースが加速する可能性があり、利上げ時期の予想が半年前倒しされた」と指摘した。
18カ月以内に利上げを実施すれば、G10諸国で初の利上げとなる可能性がある。
ノルデアのチーフエコノミストは「利上げの可能性に言及し、しかも利上げ時期の予想を前倒したという点で、ノルウェー中銀は際立っている。他国の中銀はいまなお景気をどう刺激するかを議論している」と述べた。
ノルウェー中銀は9月、政策金利が2023年末までに0.5%に引き上げられると予想していたが、今回は同年末までに1%に達している可能性があるとの見方を示した。
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