- 2020/12/26 掲載
洋上風力が脱炭素化の柱=アンモニア、水素利用も―グリーン戦略
政府が25日に決定したグリーン成長戦略では、化石燃料由来の二酸化炭素(CO2)排出量の約4割を占める電力部門の脱炭素化に向け、2040年に洋上風力発電の能力を最大で原発45基分相当、45ギガワットに引き上げる。大型風車などに数万点が必要な部品の国産化と関連産業の育成を進め、6割の国内調達率を目指す。発電コストを抑え、深い海でも設置できる「浮体式」施設の開発にも取り組む。
電力の安定供給と脱炭素化を両立させるため、燃焼時にCO2が出ないアンモニアを石炭に代替させる技術開発を強化。50年にはアンモニアのみを燃料とする火力発電の実現を目指す。次世代燃料として期待される水素で動く発電タービンの商用化や輸出を模索するほか、電力会社への調達義務や優遇措置を設けるなど水素利用を強力に後押しする。
国内電源構成で一定比率を占める原子力については、国際連携で小型の原子炉開発などに取り組む。
【時事通信社】
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