- 2020/12/26 掲載
福袋、前倒し販売開始=百貨店、コロナで混雑回避
例年、新春の風物詩となっている百貨店の福袋販売が26日、早くも一部店舗で始まった。新型コロナウイルスの感染が広がる中、店頭での混雑を回避するために年末に発売を前倒しし、少しでも「密」を分散化させる異例の対応となった。
西武池袋本店(東京都豊島区)は、食品フロアや紳士服の売り場で福袋を発売。毎年元日に来店しているという50代男性は、ワイシャツが入った福袋を手にして「日程が分散して混雑しない中で欲しいものを手にすることができた」と笑みを浮かべた。
松屋銀座(同中央区)も26日、店頭販売を始めた。一方、J・フロントリテイリングは統一した開始日を設けず、今月中旬から販売している店舗もあるという。また、三越伊勢丹ホールディングスは例年通り1月2日から店頭販売するものの、ネット通販での販売を強化するなど各社戦略を工夫する。
新型コロナの影響で、百貨店の客足は足元で再び鈍っている。各社は巣ごもり需要が期待できる食品を中心に福袋販売を強化する意向で、発売時期などに知恵を絞りながら需要の取り込みを狙う。
【時事通信社】 〔写真説明〕混雑を回避するために、年内前倒しで販売された福袋=26日午前、東京都豊島区の西武池袋本店 〔写真説明〕混雑を避けるため年内前倒しで販売された福袋=26日午前、東京都豊島区の西武池袋本店
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