- 2021/01/05 掲載
ドル指数底堅く、リスク選好後退 ビットコイン一時14%安=NY市場
ドル指数は昨年7%近く値下がり。この日は新年最初の取引で米国株が大幅安となるなど、リスク選好が後退した。新型コロナウイルスワクチンの展開やジョージア州上院選決選投票への不安が影響した。
ドルは通貨バスケットに対し0.159%高。一時89.415と2018年4月17日以来の安値を付けた。
ウエスタンユニオン・ビジネスソリューション(ワシントン)のシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は「今なお市場の前には多くの障害が残されており、市場の楽観主義は目先のリスクしか見越すことができない。このためドルの下げは緩やかになるだろう」と述べた。
こうした中、人民元は2年半ぶりの高値に上昇。オフショア人民元は対ドルで6.44元に値上がりした。
中国人民銀行(中央銀行)傘下の外為市場運営機関、中国外国為替取引システム(CFETS)は昨年末、主要通貨に対する貿易加重ベースでの人民元の価値を示すCFETS人民元指数の構成比率を2021年に調整すると発表。1月1日からCFETS人民元指数のドル比率は21.59%から18.79%に下がった。一部のアナリストは、これにより人民元相場が今年、他通貨に対して押し上げられる可能性があるとみている。
ユーロ/ドルは、底堅い経済指標を手掛かりに0.9%高の1.2246ドル。一時18年4月以来の高値となる1.231ドルを付けた。
ポンド/ドルは0.8%安の1.3557ドル。新型コロナ感染の急増で制限措置が強化されるとの見通しが嫌気された。
円は対ドルで0.05%高の103.17円。菅義偉首相は、新型コロナ感染者数が急増する首都圏の1都3県を対象に、緊急事態宣言の再発令を検討する考えを表明した。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは一時14%急落。その後は下げ渋り5.1%安の3万1411ドル。
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