- 2021/01/20 掲載
11月の海外勢の米債保有、4カ月連続で減少 日本の保有減続く
海外投資家の米国債保有は7兆0530億ドル。前月は7兆0680億ドルだった。
保有高トップの日本は1兆2600億ドルで、前月の1兆2690億ドルから減少した。
BMO(ニューヨーク)の金利ストラテジスト、ベン・ジェフリー氏はドルが対円で軟調な状況を踏まえ、今後は日本の投資家による米債保有動向が興味深いと指摘。日本の投資家にとって利回りが魅力的な水準となり、米国債の再購入を促す可能性があるとした。
ドルは11月に対円で1%近く下落、2020年通年では5%下落した。
2020年は日本の投資家にとって、米10年債購入と3カ月物為替フォワードを使った円のリスクヘッジのリターンがプラスだった。それ以前の4年近くは米国の金利が高く、リターンはマイナスとなっていた。
一方、米債保有高が2位の中国の11月保有高は1兆0630億ドルと、前月の1兆0540億ドルから増加。増加は6カ月ぶりだった。
11月末時点の米10年債利回りは0.842%で、月初の0.848%とほぼ変わらず。
取引ベースでは、11月の海外投資家による米国債投資は96億4600万ドルの買い越し、前月は200億7000万ドルの売り越しだった。過去11カ月のうち6カ月で買い越しとなった。
海外投資家による米国株投資は、619億3200万ドルの買い越し。買い越し額は5月以来の大きさだった。前月は240億7000万ドルの買い越しで、買い越しは7カ月連続。
海外投資家による米社債投資は、8億6700万ドルの買い越し。前月は215億1000万ドルの売り越しだった。過去6カ月のうち4カ月で売り越している。
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