- 2021/02/24 掲載
英EU間の金融フォーラム交渉に進展、3月末までに立ち上げ予定
昨年末にEUから離脱した英国とEUとの貿易協定は金融サービス面を含んでおらず、ロンドンの金融街シティーは、英国にとって最大の輸出先であるEUから距離を置かれている。英国の離脱以降、ユーロ建ての株取引やスワップ取引はすでにロンドンからEU、ニューヨーク市場へとシフトしている。
英国のグレン金融サービス相は23日、「われわれは文書でのやりとりを通じて検討しているところだ。いずれ結論が出るだろう」と語った。
EU欧州委員会のマクギネス委員(金融サービス担当)も、フォーラムに関する覚書に向け、非公式の折衝が進んでいることを明らかにした。欧州議会のオンラインイベントでの講演で「いったん合意すれば、(英国の金融規制がEUと同水準かを認定する)『同等性評価』を巡る作業の再開に注力できるようになるだろう」と述べた。
グレン金融サービス相によると、EUの同等性評価はフォーラム設立に向けた覚書には盛り込まれない。「(同等性評価は)われわれにはコントロールできない問題だ」と述べた。
EUは域外の金融サービス企業に対し、本国の規則がEUと同等かまたは近似していると判定される場合にEU市場への直接アクセスを認めている。
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