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  • 2021/03/05

FRB議長講演、債券市場関係者は失望 利回り上昇への対応なく

ロイター

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[ニューヨーク 4日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が4日行った講演を受け、最近の債券利回り上昇への対応を期待していた投資家の間で失望が広がっている。

パウエル議長はこの日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)主催の米経済に関する会合で講演。FRBの「政策スタンスは適切」とし、最大雇用達成まで現行の緩和的な政策を維持すると改めて表明した。

パウエル議長が直ちに利回り上昇の抑制に動かない姿勢を示したことを受け、米10年債利回りは1.5%を上回る水準に上昇した。

ナショナル・アライアンス・セキュリティーズの国際債券部門責任者アンドリュー・ブレナー氏は「全般的に見てパウエル議長の講演は市場の失望を誘う内容だった。何か悪いことを言ったわけではないが、一段の流動性を求める市場の期待に届かなった」と述べ、そのため利回りは上昇するだろうとの見方を示した。

パウエル議長は、最近の米国債利回りの急上昇については「注目に値し、留意している」としつつも、「無秩序な」動きとも、FRBによる介入が必要とも考えていないとした。

パウエル議長は、利回り上昇が継続し、無秩序な状況になった場合や、金融状況が持続的に引き締まる場合には懸念事項になるというブレイナード理事が2日示した見解におおむね同調した形だ。

ブラウン・アドバイザリーの債券部門責任者トム・グラフ氏は「パウエル議長は長期戦とみているのだろう。市場はFRBの決意を確認する必要がある。パウエル氏はその決意を繰り返すことが最善策と認識している」と語った。

INGバンクによると、米財務省は今年約4兆ドルの国債を発行するため、利回りに一段の上昇圧力がかかる見通しだ。

インキャピタルのチーフ市場ストラテジスト兼シニアトレーダー、パトリック・リアリー氏は「FRBが対応しなければ、供給が増え続けることから時間の問題だ」と語った。

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