- 2021/03/09 掲載
「脱炭素」LNGで連携=普及へ東京ガスなど15社
東京ガスや東芝など15社は9日、二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロと見なせる液化天然ガス(LNG)の普及を目指す団体「カーボンニュートラルLNGバイヤーズアライアンス」を設立したと発表した。LNG利用と脱炭素化の両立を図り、参加各社の企業価値向上にもつなげる。
森林の再生支援などによるCO2削減・吸収分で、LNGの採掘や燃焼時に発生するCO2を相殺する「カーボンオフセット」の仕組みを活用する。団体には自動車や食品といったメーカーや金融機関など幅広い業種の企業が参加した。東京ガスが「カーボンニュートラルLNG(CNL)」を輸入、販売する。企業側はオフィスビルや工場での燃料として利用するほか、ウェブセミナーなどでCNLへの認知を高める活動に取り組む。
東京ガスの野畑邦夫副社長は同日、東京都内で記者会見し、「(脱炭素化に)即効性があるのはカーボンオフセットだ」と強調。東芝の上條勉執行役常務は「ボイラーや暖房などのガス機器にCNLを使っていく」との考えを示した。
【時事通信社】 〔写真説明〕東京ガスなど15社が参加する「カーボンニュートラルLNGバイヤーズアライアンス」の設立記者会見=9日、東京都内
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