- 2021/03/11 掲載
YKK AP、戸建性能向上リノベーション実証プロジェクト「鳥取 立川の家」が完成
本物件は、鳥取市の住宅街に建つ築43年の旧耐震基準の戸建住宅を、現在の新築住宅の基準を超える「断熱」「耐震」性能にリノベーションしました。高気密・高断熱の家づくりにより、健康的で快適な暮らしを実現することを目的に鳥取県が独自で設定する「とっとり健康省エネ住宅性能基準」の新築基準に相当する高性能住宅に生まれ変わりました。
高い断熱性能には、住まいの中で熱の流出入が最も多い「窓」の選択が重要です。本物件では、YKK APで最も断熱性能の高い高性能トリプルガラス樹脂窓「APW(エーピーダブリュー)430 防火窓」へ入れ替えたことなどで、住宅の断熱性能が改修前の6倍以上に向上(UA値:改修前 2.74W/(m2・K)⇒改修後 0.43W/(m2・K))し、北海道並みの断熱レベルを実現。冬の室内での体感温度が概ね13℃を下回らないHEAT20 G2相当の健康で快適な居住空間により、冬場のヒートショックリスクを軽減し、年間冷暖房費も約6割の削減が可能な高い省エネ性能を有しています。
耐震性能向上では、YKK APの開口部耐震商品「FRAMEII(フレーム ツー)」を採用。窓の数や面積を減らさずに開口部の耐力壁量を増やしたことなどで、震度6強の地震でも倒壊しない耐震等級3相当の強度まで高め(上部構造評点:改修前 0.25[倒壊する可能性がある]⇒改修後 1.5[倒壊しない])、数字の根拠に基づくリノベーションを行い、安全・安心を提供します。
プランにおいては、玄関スペースに帰宅後すぐに手洗い可能な洗面の設置や、効率的な換気を考慮した窓のレイアウト、在宅ワークや家事スペースとしても利用できるフリースペースを導入し"新しい生活様式"に対応。また、リビングを2階に変更しリビングとつながるテラス空間を新設。"おうち時間"を充実させるアウトドアリビングとして有効に活用できます。
本物件は、両社のコンセプトモデルハウスとして事業者や一般向けに公開し、安全・安心で健康・快適な住生活をおくることができる「性能向上リノベーション」のノウハウ提供や、地域への情報発信に活用します。
SDGsの観点からも、住まいの選択肢として、新築や建て替えではない、リフォームやリノベーションの重要性が指摘されています。日本のストック住宅市場の流通活性化と、そのベースとなる住宅の断熱化や耐震化を通じた良質なストック住宅の普及に、今後も貢献していきます。
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