- 2021/03/20 掲載
米株はまちまち、米債利回り上昇一服でナスダックは反発
また、最近の流れが反転し、グロース株が経済再開の恩恵を最も受けるとされるバリュー株をアウトパフォームした。
週足では、ダウ工業株30種が0.5%安、ナスダックとS&P総合500種は0.8%安となった。
米10年債利回りは低下。しかし、14カ月ぶりの高水準近辺で推移している。
USバンク・ウエルス・マネジメントのシニア投資ディレクター、ビル・ノーゼイ氏は「金利環境が幅広い期限で安定化する中、株式市場では上昇を主導する銘柄が一部入れ替わる動きとなった」と述べた。
フェイスブックは4.1%高。ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は、アップルが近く実施する広告販売を巡るプライバシーポリシー変更によってフェイスブックの地位が強化されるとの見方を示した。
S&P銀行株は1.6%安。米連邦準備理事会(FRB)が大手行を対象にした自己資本規制である補完的レバレッジ比率(SLR)に関する緩和措置を延長せず、期限の3月末で終了すると発表したことを受け、利食い売りが広がったことが指摘された。
S&Pグロース株は0.35%高、バリュー株は0.48%安だった。
個別銘柄ではクレジットカード大手ビザが6%超下落し、時価総額で約300億ドルを消失。米司法省の調査を受けているという報道が嫌気された。
宅配大手フェデックスは6.1%高。第3・四半期(12─2月)決算は、特別項目を除く純利益が前年同期比で2.5倍に増え、市場予想を上回った。新型コロナ禍でのオンライン通販向け商品配送の急増と料金値上げが寄与した。
一方、ナイキは4%安。第3・四半期(2月28日まで)決算は売上高が予想を下回った。オンライン販売は拡大したが、新型コロナウイルス流行で店舗売り上げが低調だった。
19日はオプションや先物の決済日が重なるクアドルプルウィッチングだったものの、取引は比較的穏やかだった。
米取引所の合算出来高は165億株。直近20営業日の平均は144億株。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.25対1の比率で上回った。ナスダックでも1.70対1で値上がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 32627.97 -234.33 -0.71 32858.36 32858.36 32505.07
前営業日終値 32862.30
ナスダック総合 13215.24 +99.07 +0.76 13119.90 13252.37 13039.45
前営業日終値 13116.17
S&P総合500種 3913.10 -2.36 -0.06 3913.14 3930.12 3886.75
前営業日終値 3915.46
ダウ輸送株20種 14182.13 +34.09 +0.24
ダウ公共株15種 847.56 +1.53 +0.18
フィラデルフィア半導体 3011.37 +35.15 +1.18
VIX指数 20.95 -0.63 -2.92
S&P一般消費財 1328.16 +10.50 +0.80
S&P素材 488.32 -2.34 -0.48
S&P工業 813.80 -5.98 -0.73
S&P主要消費財 677.20 +1.68 +0.25
S&P金融 566.65 -6.87 -1.20
S&P不動産 239.73 -3.07 -1.26
S&Pエネルギー 370.11 +0.05 +0.01
S&Pヘルスケア 1337.41 +4.80 +0.36
S&P通信サービス 240.71 +1.91 +0.80
S&P情報技術 2273.14 -5.68 -0.25
S&P公益事業 313.87 +0.69 +0.22
NYSE出来高 35.11億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 29375 - 115 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 29350 - 140 大阪比
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